Mambo vipi?

初音ミクのアフリカライブを実現しようとしている人のブログ

Trickster社からのインタビュー記事が公開! インタビュー内容を振り返ってみますよ!

初音ミクアフリカライブ実行委員会のmakotoです。

以前、ブログでもTwitterでもご報告していたインタビュー。

いよいよ、記事が公開されました!

うれしい(*''ω''*)

初音ミク愛が引き起こす!?アフリカに日本のポップカルチャーが上陸か。 | @Africa[アットアフリカ]

ということで、せっかくなのでインタビューを振り返ってみたいなと思います。

【最初の写真】

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まず、makotoの顔がバッチリ映っちゃってますね!

個人的には、髪型がめちゃくちゃ気に入らないんですが、

タンザニアには日本みたいな床屋さんがない

ということをご理解いただいて、これは許してくださいね。

床屋さんあるんですけど、バリカンで坊主かドレッドの編み込みかの二択なんです。

それもそのはず、黒人さんは髪の毛チリチリですので。

あと、シコンスさんのあみぐるみたちがちょっと変なところ向いてる……。

まぁ、この辺りは仕方ないということで置いておきましょう。

ポップカルチャーは選ばれない】

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ここは重要なところだと思います。

makotoも外国に2年間滞在するわけですから親善大使みたいなところがあって、

日本のことを現地の人に伝えるのも大事な役割の一つ

なんですよね。これは同様に、

外国のことを日本の人に伝えるのも大事な役割の一つ

ということでもあります。

そうなると、何かしら日本文化を紹介しようと色んなボランティアが考えます。

でもね、だいたいお決まりなんです。

日本語、書道、折り紙、ソーラン節……

いいと思うんですよ、こういう題材を取り上げて。

ただ、makotoはどうにも疑問を覚えます。

 

日本語って挨拶くらいしか教えられない気がするんですよ。

もちろん、それで十分なんですけれども。

実際、カタカナと平仮名を覚えることすらできないと思うのです。

あれだけで半年使いそうです。

さらに日本語は文法が難しすぎる。

私「は」「が」の違いってどう説明したもんでしょうか( ˘•ω•˘ )

 

書道は受けが良いですよね。

でも、漢字⇒中国って認識されませんか?

あと、漢字は教えても正確に書けません。

文化体験としてはとてもいいと思います^^

 

折り紙で遊んでる子供ってかなりレアじゃないでしょうか。

一応、日本人はみんな折り紙を折れますが、それ以上でもそれ以下でもないです。

もちろん、折り紙を組み合わせて人形作ったりできる人ならバンバン教えるべきです!

 

ソーラン節って、そもそも学校の先生が自己満足で教えてませんか?

生徒がみんなで一緒になって「ソーラン、ソーラン!」っていう姿は微笑ましいですよね。

日本人として、日本の教育の一環としてあれはやる意味があると思います。

でも、外国に「これが日本の文化」として紹介するのはどうでしょう。

ソーラン節が盛んな地域の日本人が紹介されるならば、とても良い文化の一例を紹介することになると思います。

でも、そんなに詳しいわけでもない人がとりあえずで教えるのにはすごい疑問があります。

 

 

いろいろと疑問を言いましたけど、makotoは決して、

他の人がやることに対して口出ししたりはしない人間

であることは間違いありません。

だから上述したような面から日本を紹介する切り口があっても良いと思います。

でも同様に、

他の切り口があってもいいよね?

とmakotoは思うわけで、それがミクさんを題材にする理由の一つです。

 

【どうして初音ミクなのか】

この20年ほど、世界で成長してきた産業ってなんだろうと振り返ってみると、

アメリカを中心として発展した情報技術

これがもっとも成長した産業だろうと思います。

そして日本はアメリカのように成長産業を持つことができず苦しんでいます。

それは、大卒の給与が伸び悩んでいることに反映されています。

日本で成長した数少ない産業はコンテンツ産業

というのが実際のところで、

スマホアプリやミクさんのようなキャラクターたちにお金が集まる

という状況になっているわけです。

この20年間、日本経済は全体の規模として発展しませんでした

むしろ、若干縮小したぐらいのものです。

その中にあって10年前、初音ミクは誕生し、現在ボカロは年間100億円を生み出す産業になりました。

このような新しい成長分野って他にあったでしょうか?

あったとしても、その多くはやはり情報技術の分野になるでしょう。

こういう先進国の新しい成長産業を文化紹介の切り口にするべき

というのがmakotoの考えです。

 

日本人だって、今のタンザニアを知りたいと思うじゃないですか。

同じことで、タンザニア人も今の日本人を知りたいんですよ。

そしてタンザニア人はとにかく発展したい!

なら、日本の発展しているところを見せてやるのが一番いいんです。

それに文化って、予備知識みたいなのがあると受け入れやすいでしょ?

初音ミクという先鋭を受け付けておくことが、現代文化への受容力につながると思うんです。

そうした現代文化への受容力は、先進国の人間と交流する中で助けになると思います。

私は日本にいるときから教会とかに行って聖書を勉強したりしていましたが、

やっぱりタンザニアに来てからこういう経験は有益だったなって思いますよ。

宗教に対するアレルギーというか、困惑が薄れますからね。

 

もちろん、makotoも日本の一般的な文化や経済、生活を伝えることの重要性を認識しています。

でも、だからこそ「初音ミク」なんですよ。

ラブライブとか、Fateとか、ドラゴンボールだとかワンピースだとかではダメなんです。

だって、そこには「現代の日本人」がいないじゃないですか。

そしてまた、そこには「現代のタンザニア人」が入り込む余地がないんです。

だって、ある個人や集団の創作物なんですから。

初音ミクはそうじゃないはずです。

初音ミクは、「現代の日本人である私たち」が創り出している文化なんです。

だからこそ、「現代のタンザニア人」をその輪の中に取り込むこともできるわけです。

その証拠がアフリカミクであり、

Miku in Africaの同人誌であり、

nocicy.booth.pm

くすのせさんの「Wild Flower」だと思います。

スワヒリ語

Wild Flower♡Africa_take3 by kusunose | Free Listening on SoundCloud

【日本語】

【初音ミク】Wild Flower【オリジナル】 - YouTube

そこに、外国人が等身大の日本を学ぶ鍵があるんじゃないかなと思っています。

 

初音ミクについて紹介した授業】

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これはタンザニアに来てからの実感です。

初音ミクはクールジャパンのチャンピオン

だと言ってもいいんじゃないでしょうか?

仕事を選ばないミクさんですから、どんな角度からでも攻めることができるんです。

その仕事が、商業ばかりに偏っていないところがまた素晴らしい。

芸術や文化との融合としてコラボがあるケースがいくつも見られます。

例えばこれはまだ構想段階なのですが、

過去の雪ミクを紹介するプレゼンをすれば日本の文化や生活を学べる

と思っています。

「雪ミクから学ぶ日本」という外国人向けの日本文化紹介という切り口ですね。

実はこれ、北海道で小学校の先生をされていた人のアイディアだったりします^^

 

【子供服 インスパイア アフリカミク】

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最後に、この写真に関する紹介で締めくくりましょう!

あれこれとタンザニアでミクさんとアフリカを結び付けようと努力してきたmakotoですが、

それはタンザニアにとっても良い結果が残ると思ったからこそやってきた活動です。

ところが、それらしい成果というのが正直見て取れない!

ここにmakotoの苦悩があると告白せざるを得ません。

そうした中で、唯一腑に落ちる形での成果というのが上の子供服になります。

これはですね、もともとは「The SUNのコスプレ衣装を作ろう」という企画だったのです。

この衣装自体が、実際にタンザニアで作ることを前提にデザインしていたので、

職人さんに聞いたり服屋さんをのぞいたりしてこの国で使われている技術を利用しました。

そうして日本のコスプレイヤー兼ハンドメイドアーティストである結先生

https://twitter.com/alienaizeryou

に制作を依頼して出来上がったのがこちらの見本。

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間違いのないクオリティーにテンションがあがります(*''▽'')

そして職人のもとに持って行き、「これ作って!」と依頼してできたのが、

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こちらになるわけですよ( ˘•ω•˘ )

まぁ、タンザニア人にとって、上と下の2つの服の違いというのは

「こんな感じ」

でくくられる程度しかないということでしょうね。

もちろん、しっかりお金は取られましたよ!

正直、日本だったらクレーム物ですが、タンザニアだったら

上手くアレンジ効かせててイイネって褒めて欲しい(*^-^*)

くらいなものだと思います。

 

流石に私もこの結果にだいぶん意気消沈してしまいました。

なんだか、みなさんに面目が立たないなって思って。

結さんにも申し訳ないし、RazzyRuさんにも申し訳ない。

「これできる? できるんだね?」って確認したんだけどなぁ。

 

ただ、そんなことをうじうじと考えていても仕方がないので

他の手段で実現できないかとあれこれ考えてみたり。

でも、この国はミシンがあってミシンの技術を学んでいる人がたくさんいるのに、

刺繍はまったくできないという不思議があって、どうにも実現は難しそう。

「日本人なら、一日一日、何かしら技術を高め続けるのになぁ」

そう思うと、なんだか面白くない気分にもなりました。

それでも、依頼した職人はタンザニアでも指折りの職人ですから、

誰かが服を作りたいと言えばここに連れて行くのが常でして。

これでは途上国でビジネスできないやと一人納得して見損なっていました。

 

タンザニア人の可能性】

それからしばらくして、ふとお店を訪れたある日、出会ったのがあの子供服。

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ここに書いたように、何かを学ぼうという意欲みたいなものはタンザニア人には薄いです。

非常に保守的ですし、変化をとにかく嫌う気質なんですね。

だから、新しく何かを取り入れようとか、今よりも良くして行こうという考え方をしません。

改善っていう概念が、おそらく、この国には存在しないんだと思います。

だから日本人が「カイゼン」を教える技術支援をしてたりします。

でもですね、タンザニアにはタンザニアなりの能力があったようです。

何か外から与えられたものをうまいこと当てはめて現実に適合させるという能力が。

そして、今まで活動してきた中で初めて目にした

タンザニアの発展に貢献した実績」

でもありました。

 

小さな小さな実績の一例です。

しかしですね、こうして現実に発展へとつながったのも理由があると思います。

一つは仕事をさせたということ。

一つはアフリカをリスペクトしたRazzyRu君の意匠があったこと。

一つは結先生の技術が凄かったこと。

要するに、

現地をちゃんと調査してその地域性を重んじた何かを、

日本の優れた技術で作成し、

現地で模倣させるということが発展につながる

というモデルケースを発見できたんじゃないかなと思うのです。

 

そんなこんなで、うまくまとめられたかな?

Tricksterさんの作ってくださった記事も読みやすくGoodですので、

まだの方は是非とも合わせてお読みになってください。

初音ミク愛が引き起こす!?アフリカに日本のポップカルチャーが上陸か。 | @Africa[アットアフリカ]